βグルカンの効果

さまざまな健康効果を持つβグルカンとは?

悩んでいる女の子のイラスト

βグルカンとは、キノコ類・酵母類・海藻類などに多く含まれる多糖体の一種。食物繊維の一種であり、不水溶性食物繊維にカテゴライズされます。キノコ類ではアガリクス・ハナビラタケ・マイタケ・霊芝・メシマコブ・シイタケ、酵母類ではパン酵母・大麦・オーツ麦・黒酵母、海藻類ではフコイダンなどに多く含まれています。

βグルカンは、1941年に米国のルイス・ピレマー博士によってパン酵母(イースト菌)から発見されたのが始まり。その後、1960年代にニコラス・ディルジオ博士が高分子多糖体をパン酵母の細胞壁から抽出、その構造を明らかにして1,3Dβグルカンと名付けました。

日本ではアガリクスや霊芝といったキノコ由来のβグルカンが主流となっていますが、近年欧米で注目されているのは高純度・高品質のパン酵母由来のβグルカン。キノコ由来のβグルカンに比べて不純物が極めて少なく、人体に有用とされる1,3Dβグルカンだけを抽出できるのが特徴です。

現在でもβグルカンは非常に多くの健康効果を持つ成分として注目されており、国内外でさまざまな研究が進められています。そんなβグルカンの持つ主な健康効果を、以下にまとめてみました。

注目!βグルカンの健康効果

免疫力をアップさせる

βグルカンには、外部から侵入したウイルス・異物などから身体を守る「免疫力」を高める効果があります。体内に取り込まれたβグルカンは、免疫細胞であるマクロファージやナチュラルキラー細胞、抗体を生成する白血球のB細胞、異物を排除するT細胞の働きを活性化。さらに、強い抗ウイルス作用を持つインターフェロンの生成を促す効果を持っています。βグルカンによって体内の免疫機能をアップさせると、万が一インフルエンザや感染症などにかかっても重症化を防ぐことが可能。病気に負けない、強い身体を作ることができます。

また、体内に取り込まれたβグルカンは、血管を通って脾臓・肝臓へ届けられ、細胞組織内に数ヵ月ほど留まって免疫機能を向上させることが分かっています。なぜ、そんなに長期間にわたって効果を発揮できるのでしょうか?その理由は、「人体にはβグルカンを分解できる酵素がほとんど備わっていない」からです。それでも体外から取り込まれる酵素によって自然に分解されていきますが、非常にゆっくりとしたスピードで分解されていくため、その間に免疫力がどんどん強化されていくというワケです。

がん細胞の増殖を抑制する

βグルカンは、がん細胞を攻撃する免疫細胞(マクロファージやナチュラルキラー細胞)の働きを活性化してくれるため、がん細胞の増殖抑制にも効果があるとされています。がん細胞を抑制するには、人体の免疫力が不可欠。がんが顕在化するということ自体、免疫機能が低下していることを意味しているのです。そのため、免疫機能を高めるということは、がんの発生予防につながると考えられます。

また、がん治療後の再発・転移の予防にも効果を発揮。βグルカンによって免疫細胞の働きを高めることにより、体内に残っているがん細胞の増殖を抑える効果も期待できるのです。その他にも、抗がん剤の副作用を軽減するというデータや、がん治療中の抵抗力低下に伴う日和見感染(健康体には発症しない感染症)の予防にも有用という報告もあります。

ただし、すべてのβグルカンが、がん細胞の増殖抑制に関与するワケではありません。βグルカンには、1,3Dβグルカン(-1,3-1,6βグルカン)・1,6Dβグルカンなどさまざまな種類がありますが、免疫機能の向上に寄与するのは1,3Dβグルカンのみであるとされています。健康食品等でβグルカンを摂取する際には、種類を確認することはもちろん、配合量やその品質にも注意する必要があります。

コレステロール値を下げる

βグルカンは、不水溶性食物繊維の一種。これらは水に溶けにくいため、胃でほとんど消化されずに腸まで到達するのが特徴です。腸まで届いたβグルカンは、コレステロール・糖質・老廃物といった余分なものを絡めとり、身体への吸収を防いで体外へ排出。この働きにより、人体に有害とされる悪玉コレステロール(LDL)値の低下が期待できます。

悪玉コレステロールが血液中に増えると、血管壁にさまざまな物質が蓄積してしまい、動脈硬化を促進。動脈硬化が進行すると血管が狭くなって詰まりやすくなり、心筋梗塞・脳梗塞・狭心症・クモ膜下出血などのリスクが高まります。これらは、命に関わる恐ろしい病気の1つ。βグルカンの積極的な摂取はもちろん、食生活や運動といった生活習慣の改善を心がけ、日頃からの予防を徹底していくことが大切です。

善玉菌を増やして腸内環境を整える

食物繊維の一種であるβグルカンは、胃で消化されず腸まで届く不水溶性の食物繊維。腸内にいるビフィズス菌・乳酸菌といった善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるといった働きも持っています。善玉菌が増えて腸内環境が整うと、病原体が体内に侵入するのを防げるようになり免疫機能がアップ。大腸がん・腸内腐敗・免疫力低下の原因となる、悪玉菌(大腸菌・ウェルシュ菌・ブドウ球菌・バクテロイデスなど)の増殖を防ぐこともできます。

また、不水溶性食物繊維であるβグルカンは胃や腸で水分を吸収し、約8倍に膨らむのが特徴。便の量を増やしたり、腸のぜん動運動を活性化し、便秘の解消にも効果を発揮します。便秘が解消されるとダイエット効果が高まり、肌荒れが改善するといった嬉しい美容効果も期待できます。

βグルカンを摂取するならサプリメントの利用が◎

パン酵母のイメージイラスト

βグルカンを多く含む食品で、手に入りやすいのはキノコ類。マイタケ・シイタケ・なめこ・ひらたけ・エリンギなど、普段からよく見るキノコ類のほとんどにβグルカンは含まれています。毎日継続して摂取すれば少しずつ体内にβグルカンは蓄積されていきますが、すべてのβグルカンが免疫力アップといった健康効果をもたらすとは限りません。

βグルカンを摂取するなら、その有用性が確認された1,3Dβグルカンを摂取することが大切です。もちろん、その品質にもこだわった方が効果は高まるため、免疫機能アップを期待するなら、サプリメントの利用が現実的と言えるでしょう。

純度の高いものを選ぶ

βグルカンのサプリメントを利用する際は、その純度に注目。不純物が混じっていると、アレルギーの原因となることもあります。たんぱく質・脂質の不純物を含まない「高純度のβグルカン」であることをチェックしましょう。また、増量剤・添加物などが含まれていないかチェックをする必要があります。粗悪なサプリメントを続けても、期待するような効果は現れません。それどころか、逆に健康を害してしまう恐れもありますので、注意が必要です。

吸収性の高いものを選ぶ

そして、もう1つ大切なのが吸収性。どんなに高品質のβグルカンを摂取しても、体内に吸収されなければ意味がありません。βグルカンはかなり高分子なので、吸収されやすいよう低分子化されていることが大事。ただし、低分子化しすぎるとβグルカン本来の機能が失われてしまうため、適度に低分子化されている商品を選びましょう。

続けやすいものを選ぶ

βグルカンは、摂取してすぐに効果を発揮するようなものではありません。それは、βグルカンに限らずすべてのサプリメントに言えます。継続して摂取することでようやく効果が現れるものなので、ムリなく飲み続けられる品質・価格帯であることも重要です。βグルカンの価格は総じて高めとなっていますが、金額と効果は必ずしも比例しません。しっかりと商品の情報を精査し、安価でも信頼できるβグルカンサプリメントを選ぶようにしましょう。

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